物理の単位N・Pa・J・W・Ω などの意味
理科や物理では、量の大きさを表すために、さまざまな単位を用いる。単位の記号と、それが表す量をセットで覚えておくと、公式を立てるときも計算問題を解くときも迷わなくなる。
① 力学に関する単位
力・エネルギー・仕事率など、力学の分野でよく使われる単位をまとめた。
| 記号 | 読み方 | 表す量 | 意味・定義 |
|---|---|---|---|
| N | ニュートン | 力 | 質量1kgの物体に1m/s²の加速度を生じさせる力の大きさ |
| Pa | パスカル | 圧力 | 1m²あたり1Nの力がかかる圧力(Pa=N/m²) |
| J | ジュール | エネルギー・仕事・熱量 | 1Nの力で物体を1m動かす仕事の大きさ(J=N・m) |
| W | ワット | 仕事率・電力 | 1秒間に1Jの仕事をする割合(W=J/s) |
② 電気に関する単位
電圧・電流・抵抗など、電気の分野でよく使われる単位をまとめた。
| 記号 | 読み方 | 表す量 | 意味・定義 |
|---|---|---|---|
| V | ボルト | 電圧 | 電流を流そうとする働きの大きさ |
| A | アンペア | 電流 | 1秒間に1クーロンの電気量が流れる大きさ |
| Ω | オーム | 電気抵抗 | 電流の流れにくさを表す量 |
| C | クーロン | 電気量 | 電気の量そのものを表す単位 |
→ もっと詳しく: オームの法則(V=I×R と電圧・電流・抵抗の関係)
③ 基本の量と単位
長さ・質量・時間は、他のあらゆる単位のもとになる基本量である。振動数も合わせて確認しておこう。
| 記号 | 読み方 | 表す量 | 意味・定義 |
|---|---|---|---|
| m | メートル | 長さ | 基本量の一つ |
| kg | キログラム | 質量 | 基本量の一つ |
| s | 秒 | 時間 | 基本量の一つ |
| Hz | ヘルツ | 振動数 | 1秒間あたりに振動・波が繰り返される回数(Hz=1/s) |
基本量を組み合わせて作られる単位を組立単位という。とくに運動を表す次の2つは、公式とセットで押さえておきたい。
| 記号 | 読み方 | 表す量 | 意味・定義 |
|---|---|---|---|
| m/s | メートル毎秒 | 速さ | 1秒間に進む距離(速さ=距離÷時間)。時速なら km/h を使う |
| m/s² | メートル毎秒毎秒 | 加速度 | 1秒間あたりに速さがどれだけ変化するか |
これらは世界共通のSI単位(国際単位系)である。記号を見て「何の量を表すか」がすぐに分かるようにしておくと、計算問題でも大いに役立つ。
④ 温度の単位
同じ「温度」という量であっても、基準の取り方によって3種類の単位が使い分けられている。
| 記号 | 読み方 | 意味・定義 |
|---|---|---|
| ℃ | セ氏 (摂氏) | 水が凍る温度を0、沸騰する温度を100と定めた単位。日本で日常的に使われる |
| ℉ | 華氏 | 主にアメリカ合衆国で使われる単位。水の氷点は32、沸点は212になる |
| K | ケルビン | 絶対温度ともいう。理論上これ以上下がらない最低温度「絶対零度」(℃でいうと−273℃)を0とする。目盛りの幅は℃と同じなので、℃の数値に273を足すとKに換算できる |
⑤ 大きな数・小さな数を表すSI接頭語
単位の前につける小さな文字をSI接頭語(接頭辞)という。桁数の多い数値も、ひと目で分かる形に表すことができる。例えばk(キロ)は1000倍、m(ミリ)は1000分の1を意味する。下の階段の図を見てみよう。
長さで例えると、1km=1000m、1m=100cm=1000mm となる。「×1000」と「÷1000」の関係を押さえておけば、桁の大きい数も小さい数も恐れることはない。
| 記号 | 読み方 | 倍率 |
|---|---|---|
| k | キロ | 1000倍(10³倍) |
| h | ヘクト | 100倍(10²倍) |
| da | デカ | 10倍(10¹倍) |
| d | デシ | 10分の1(10⁻¹倍) |
| c | センチ | 100分の1(10⁻²倍) |
| m | ミリ | 1000分の1(10⁻³倍) |
→ もっと詳しく(大きな数): SI接頭語|大きな数を表す記号(da・h・k・M・G…)
→ もっと詳しく(小さな数): SI接頭語|小さな数を表す記号(d・c・m・μ・n…)

