SI接頭語(大きな数)da・h・k・M・G・T・P・E・Z・Y の意味
単位の前につけて数の大きさを表す記号をSI接頭語(接頭辞)という。ここでは1倍より大きい数を表す10種類を、小さい方から大きい方へ順にまとめた。物理・化学の計算はもちろん、コンピュータの容量や通信速度の単位(MB・GB・TBなど)にも登場する、身近で実用的な知識である。
① 1倍より大きい数を表すSI接頭語
| 記号 | 読み方 | 倍率 | 10のべき乗 | 主な使用例 |
|---|---|---|---|---|
| da | デカ | 10倍 | 10¹ | 日常ではほとんど使われない(例:daL=デカリットル) |
| h | ヘクト | 100倍 | 10² | hPa(ヘクトパスカル=天気予報の気圧)、ha(ヘクタール=面積) |
| k | キロ | 1000倍 | 10³ | km、kg、kHz、kJ、kcal |
| M | メガ | 100万倍 | 10⁶ | MHz(電波の周波数)、MB(メガバイト) |
| G | ギガ | 10億倍 | 10⁹ | GHz(コンピュータの処理速度)、GB(ギガバイト) |
| T | テラ | 1兆倍 | 10¹² | TB(ハードディスクの容量) |
| P | ペタ | 1000兆倍 | 10¹⁵ | 大規模なデータセンターの記憶容量など |
| E | エクサ | 100京倍 | 10¹⁸ | 世界全体の年間データ通信量のオーダー |
| Z | ゼタ | 10垓倍 | 10²¹ | 地球全体が持つ情報量の将来予測などで登場 |
| Y | ヨタ | 1𥝱倍 | 10²⁴ | SI接頭語のうち最も大きい部類(用いられる場面はごく少ない) |
※ 2022年には、Y(ヨタ)よりもさらに大きいR(ロナ)=10²⁷倍・Q(クエタ)=10³⁰倍が新たに追加された。急速に増え続けるデジタルデータの量に対応するためである。
② 日本語の数詞との対応
日本語にも、大きな数を表すための独自の数詞(一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、𥝱…)がある。SI接頭語の一部は、これらの数詞とぴったり同じ倍率を指している。
| SI接頭語 | 倍率 | 対応する数詞 |
|---|---|---|
| da | 10¹ | 十 |
| h | 10² | 百 |
| k | 10³ | 千 |
| T | 10¹² | 兆 |
| Y | 10²⁴ | 𥝱(じょ) |
万(10⁴)から先の日本語の数詞は、10⁴倍ごとに単位が変わる「万進法」に従う(万→億→兆→京→垓→𥝱…)。それに対してSI接頭語は1000倍(10³倍)ごとに単位が変わるため、MやG・Eなど一部の接頭語には対応する数詞が存在せず、「100万」「10億」「100京」のように数詞を組み合わせて表すことになる。
→ 単位のいろいろな種類を詳しく: 物理の単位(N・Pa・J・Ωほか)

