物質量とmolアボガドロ定数・分子量・22.4L
原子や分子・イオンはとても小さくて、1個ずつ数えることはできないんだ。そこで、たくさんの粒子をまとめて数える単位として物質量(ぶっしつりょう)=モル(mol)を使うよ。
物質量を使うと、粒子の数・質量(g)・気体の体積(L)を、互いに変換できるようになるんだ。
気体の体積(×22.4)は気体のときだけ使えるよ。
① アボガドロ定数(1 mol の個数)
1 mol の中には、つねに同じ数の粒子が入っているんだ。この数をアボガドロ定数といって、約 6.0×10²³ 個/mol もあるんだよ。
1 mol = 約 6.0×10²³ 個
例:水分子 H₂O が 2 mol あるとき
… 2 × 6.0×10²³ = 12×10²³ 個(=1.2×10²⁴ 個)
例:水分子 H₂O が 2 mol あるとき
… 2 × 6.0×10²³ = 12×10²³ 個(=1.2×10²⁴ 個)
逆に、粒子の数を 6.0×10²³ でわると、物質量(mol)が求められるよ。
② 原子量・分子量・式量
原子1個の質量の比を、基準(炭素 C=12)にそろえて表した値を原子量というよ。分子を作る原子の原子量を全部足したものが分子量で、イオンでできた物質では式量と呼ぶんだ。
→ もっと詳しく: 原子量・分子量・式量(求め方と覚えておきたい値)
主な原子量(およその値)だよ。
| 元素記号 | 元素名 | 原子量 |
|---|---|---|
| H | 水素 | 1 |
| C | 炭素 | 12 |
| N | 窒素 | 14 |
| O | 酸素 | 16 |
| Na | ナトリウム | 23 |
| S | 硫黄 | 32 |
| Cl | 塩素 | 35.5 |
| Ca | カルシウム | 40 |
| Fe | 鉄 | 56 |
| Cu | 銅 | 64 |
例:水 H₂O の分子量 = 1×2 + 16 = 18
例:二酸化炭素 CO₂ の分子量 = 12 + 16×2 = 44
例:二酸化炭素 CO₂ の分子量 = 12 + 16×2 = 44
③ モル質量(1 mol の質量 g)
1 mol あたりの質量をモル質量というよ。これは分子量・式量にグラム(g)の単位をつけた値になるんだ(単位は g/mol)。
水 H₂O … 1 mol = 18 g
二酸化炭素 CO₂ … 1 mol = 44 g
物質量(mol)= 質量(g)÷ モル質量(g/mol)
例:水 36 g は何 mol? → 36 ÷ 18 = 2 mol
例:炭素 C 0.5 mol は何 g? → 0.5 × 12 = 6 g
二酸化炭素 CO₂ … 1 mol = 44 g
物質量(mol)= 質量(g)÷ モル質量(g/mol)
例:水 36 g は何 mol? → 36 ÷ 18 = 2 mol
例:炭素 C 0.5 mol は何 g? → 0.5 × 12 = 6 g
④ 気体の体積(標準状態で 22.4 L)
気体は、種類にかかわらず、同じ温度・圧力では同じ体積の中に同じ数の分子をふくんでいるんだ。とくに標準状態(0℃・1気圧)では、気体 1 mol の体積は 22.4 L になるよ。
気体の体積(L)= 物質量(mol)× 22.4
(標準状態)
例:酸素 O₂ 2 mol は標準状態で何 L? → 2 × 22.4 = 44.8 L
例:二酸化炭素 11.2 L は何 mol? → 11.2 ÷ 22.4 = 0.5 mol
(標準状態)
例:酸素 O₂ 2 mol は標準状態で何 L? → 2 × 22.4 = 44.8 L
例:二酸化炭素 11.2 L は何 mol? → 11.2 ÷ 22.4 = 0.5 mol
※ 22.4 L は気体だけに使える関係だよ。固体や液体(水・鉄など)には使えないから気をつけよう。
⑤ molを中心にした変換のまとめ
物質量(mol)を「中心」に置くと、いろいろな量を行き来できるんだ。
粒子数 ←(×6.0×10²³ / ÷6.0×10²³)→ mol
←(×モル質量 / ÷モル質量)→ 質量(g)
mol ←(×22.4 / ÷22.4・気体のみ)→ 体積(L)
←(×モル質量 / ÷モル質量)→ 質量(g)
mol ←(×22.4 / ÷22.4・気体のみ)→ 体積(L)
「いったん mol になおしてから、ほしい単位に変換する」ようにすると、間違えにくくなるよ。

