小さな数の単位・桁数学習マニア分・厘・毛・糸・忽〜涅槃寂静まで
「1より小さい数」にも、日本語には24種類もの数詞(単位)がある。「大きな数の単位」と違って1けたごとに新しい名前がつくので、こちらのほうが数の種類は多いんだ。
分から涅槃寂静まで
ここから先は、10分の1になるごとに新しい名前がつくよ。
| 数詞 | 読み方 | 10のべき乗 |
|---|---|---|
| 分 | ぶ | 10⁻¹ |
| 厘 | りん | 10⁻² |
| 毛 | もう | 10⁻³ |
| 糸 | し | 10⁻⁴ |
| 忽 | こつ | 10⁻⁵ |
| 微 | び | 10⁻⁶ |
| 繊 | せん | 10⁻⁷ |
| 沙 | しゃ | 10⁻⁸ |
| 塵 | じん | 10⁻⁹ |
| 埃 | あい | 10⁻¹⁰ |
| 渺 | びょう | 10⁻¹¹ |
| 漠 | ばく | 10⁻¹² |
| 模糊 | もこ | 10⁻¹³ |
| 逡巡 | しゅんじゅん | 10⁻¹⁴ |
| 須臾 | しゅゆ | 10⁻¹⁵ |
| 瞬息 | しゅんそく | 10⁻¹⁶ |
| 弾指 | だんし | 10⁻¹⁷ |
| 刹那 | せつな | 10⁻¹⁸ |
| 六徳 | りっとく | 10⁻¹⁹ |
| 虚空 | こくう | 10⁻²⁰ |
| 清浄 | せいじょう | 10⁻²¹ |
| 阿頼耶 | あらや | 10⁻²² |
| 阿摩羅 | あまら | 10⁻²³ |
| 涅槃寂静 | ねはんじゃくじょう | 10⁻²⁴ |
実は日常でも使われている「分」「厘」
意外かもしれないけど、「分」と「厘」は今でも身近なところで使われているんだ。ただし野球の打率などで使う「分」「厘」は、上の表とは少し違う意味になるので注意しよう。
野球の打率「3割2分5厘」= 0.325
(割=10⁻¹の位、分=10⁻²の位、厘=10⁻³の位)
(割=10⁻¹の位、分=10⁻²の位、厘=10⁻³の位)
これは「割合(わりあい)」専用の数え方で、「割」を10⁻¹の位として使うぶん、「分」「厘」がそれぞれ1つ下の位にずれて使われる、少し特別な習わしなんだ。それに対して上の表の「分(10⁻¹)」は、割を使わずに小数そのものを表す、もともとの数詞(命数法)だよ。同じ漢字でも、場面によって指す大きさが変わることがあるんだね。
「刹那(せつな)」は日常会話にも登場
刹那(10⁻¹⁸)は仏教語としても知られていて、「一瞬」「ほんの少しの間」という意味で今でも会話や小説に使われる言葉なんだ。「刹那的(せつなてき)」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれないね。一番小さい「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」も、仏教で「すべての迷いが消えた、静かでおだやかな境地」を指す言葉から来ているんだよ。

